宇久井半島を安らぎの場に

時代が
明るい方へ流れているとは
感じられないのに
私が安らいで居られるのは
ひとつに 熊野には森が
あるからだと思います
熊野の森で
遊び育ったからだと思います


 私は昭和29年生まれです。私は宇久井で生まれ、育ちました。
私が小学生の頃、宇久井半島には自動車道が無く、九十九折の道を登ると、そこは一面の畑でした。畑を過ぎて、外海に下りて、じごくの浜で磯遊びをしたり、駒崎の灯台に出かけたりしました。道なき道を歩き、断崖の上で、ボウと海を見ていたりしました。私にとって、宇久井半島は「安らぎの場」でした。
 
 小学校5年生の頃、東京オリンピックがありました。いわゆる、高度成長時代でした。宇久井半島につながる白砂の浜は、埋め立てられ、砂利の積出港になりました。
 行政と一体になった観光開発の話が持ち上がりました。自動車道が出来、休暇村が建設されたものの、駒崎側は、バブル経済の崩壊により、放置されました。産業廃棄物や家庭ごみが捨てられるようになりました。
 
 あれから、約40年経って、現在、宇久井半島は放棄された林分や耕作地を、自然教育や散策の場に変えていく取り組みがなされています。

 私も、宇久井海と森の自然塾の一員として、この度、
<植物や虫の名前を覚えない自然観察会>を担当します。
講師(インタープリター)とガイドを務めます。
詳細は
http://www.ugui-vc.jp
 
私は再び、宇久井半島を安らぎの場にしたいと思っています。

尚、観察会の後、ビジターセンターのあづまやで、ミニコンサートを開きます
飛び入り大歓迎です。

 暑い折ですので、暑さ対策、蚊などの虫対策をしてお越し下さい。