「文化とは何か」と、20歳代頃考えた。
その時は、「生を生き甲斐たらしめるもの」という
「思想の科学」の中で読んだ(名前は忘れたが西洋人の思想家の)言葉を採用した
先達に勧められて、「行動理論への招待」佐藤方哉著 大修館書店を読んでいるが、
その中で、「ことばと文化」岩波新書 鈴木孝夫著 という本を紹介してある(206ページ)
その本は言語学の(古典的?)基本入門書といってもいい本らしい。
その本を初めとし、鈴木孝夫先生の著作にはまっている。
まえがきに
<文化とは、人間の行動を支配する諸原理の中から本能的で生得的なものを除いた残りの、伝承性の強い社会的強制(慣習)の部分をさす概念だと考えて頂いてよい>とある。
有機体の行動を、レスポンデント行動とオペラント行動に分けるとして、オペラント行動は、有機体によって自発される行動である、といわれているが、自発される行動であっても、それは、多くは、伝承性の強い社会的強制(慣習)による行動であると思う。
この強制力は強力だ
例えば久しぶりに伯父さんに出会ったとする
「伯父さん元気でしたか?」と普通いうだろう
英語を学んで、英語では「How are you? 」という言葉を知ったとしても
「あなた(今日の調子は)如何ですか?」とは言わない
挨拶だけでなく、一旦習慣や文化となってしまっている行動に対して、代替案を考え、実行するのは簡単じゃない