人類の未来 石油、水、 命のつながりの自覚

人は、「もの」ですらなく、「資源」でもない?
 
「景気がよくなったというけれど、これからの日本はどうなるでしょうね?」
とある老人から聞かれた
 
「戦争」とか「資源の奪い合い」ということが頭に浮かんだ。
 
ヒトが生きていくには、先ず空気が必要
でも「空気」を奪い合って、戦争した話は聞かない
(CO2規制というのは、空気の奪い合いともいえるが)
次に「水」
これは、昔から水争いと言うのがあるが、
それは「飲み水」と言うよりは、作物を育てる水だ
つまり、「食料」が欲しくてのこと
 
昔々の戦争は、食料を生み出す土地を巡っての争いだったろう
そして、食料を生み出す「人間」も殺さずに、奪ったりしただろう
 
だから、代表者が「やあやあ我こそは」といって、戦えばよかった
 
食料の生産量が多くなると、奪うのは食料や人間だけでなく
金銀などの鉱物資源、あるいは石炭石油のエネルギー源になったりした
 
ジンギスカンの時代は、奪うのは羊であって、
女子供以外、男は皆殺し、という例もある
 
現在のアメリカのイラク攻撃は、それに似ている
 
人は、「物」ですらなく、「資源」でもないのだ
 
人を「人」として接するのではなく、「もの」
自分の欲望の達成の為の「道具」「手段」とすることを
「疎外」といったが
「疎外」ですらない
 
これからの日本がどうなるか
キーワードのひとつは、やはりエネルギー「石油」と「水」だと思う
 
衣食住という言葉があるが
私達は、石油を着ていて、石油を食べていて、石油の家に住んでいる
 
工場は石油などのエネルギーで動くが、生産には水が必要だ
また、紀伊半島の南部は、降水量が多いことで知られているが
実は、飲み水が不足している地域もある
 
石油が無限のエネルギーでないことは、昔から言われている
石油や石炭は、言ってみれば、これまでの生命体が、
太陽の光エネルギーを、自身のからだにして
せっせとためた貯金だ
 
人間だけが、地球生命体を構成する要素ではない
他の要素や全体からのしっぺ返し・バランス補正が、きっとあるだろう
 
これまでの科学技術の延長が、人類の未来を拓くのではなく
人間も、地球生命体を構成する要素の一部なのだ、という自覚のあるなしが
人類の未来を決めるのだろう