インタープリテーションという言葉の解説に
<自然・文化・歴史(遺産)をわかりやすく人々に伝えること。自然についての知識そのものを伝えるだけではなく、その裏側にある“メッセージ”を伝える行為、あるいはその技能。>
という解説がよく使われます。
この文章を読むごとに、<裏側にあるメッセージ>という言葉も、色々含蓄、解釈、採り様のある言葉だなと思います。
子供たちに、「自動車が走るには、何が必要と思いますか」と尋ねると、どんな答えが返ってくるでしょう?
燃料(ガソリン)、運転手、車道、自動車本体といった答えが多いでしょうか。
以前、燃料も運転手(私)も空いている車道も自動車本体もあるのに、自動車が走れなかったことがありました。
走行中、ラジエーターのファンベルトが突然切れてしまったのです。
ですので、自動車が走るためには、さらに、水(冷却液)と空気が必要ということになります。
地球上には空気があるのが当たり前ですから、空気が必要ということにはなかなか気がつきません。
自動車を走らせるためには、燃料だけでなく、水と空気が必要、別の表現をすれば、熱を捨てることが必要になります。(熱力学)
小学生に、数式や化学式を使わずに、熱力学の法則を伝えるにはどうしたらいいだろう、光合成という言葉を使わずに、光合成を説明するにはどうしたらいいだろう、なんて考えています。
地球(地球生命つまり自然)そのものが、太陽からエネルギーを得、熱を地球外に捨てることによって、生命が維持できていますものね。
コンクリートの割れ目に生えている一本の雑草
名前は知らない
その名前を知らない雑草が、光を命に変えている
名前を知ることも大切だけど
光を命にかえていることも感じていたい