スミレの秘密 エライオソーム

今年の春から、苔玉を作っている
材料の苔は、家の庭にあるもの、
スミレは家の周りに沢山ある
今の時期は、自家受粉した閉鎖花の種子ができている
熟すると、閉鎖花は、三つの鞘に分かれる
その鞘が乾燥すると、捩れたり縮んだりして
鞘の中の種をはじき出す
そこまでは、苔玉を作っていて観察した
ところが、スミレの種にはもっと秘密があった
種の表面には、蟻が好んで食べるエライオソームが付着している
蟻は、弾けた種を拾って、巣に持ち帰り、仲間や幼虫に食べさせる
種そのものは食べないので、蟻は種を巣の外に出す
そうして、スミレは広がっていく
と本に書いてあった
虫眼鏡で見てみると、確かに、エライオソームらしきものがついていた
蟻が種を運んでいる場面を見ていないが、
一番最初にそれを観察した人はどのような人だったんだろう