ヨガのことなど

k1s2011-11-18

 9月4日の台風12号により、山が崩れて家から国道に至る道を塞いでしまった。
 
 家からは、自動車で二つの方向で街に出れるのだけど、その両方がふさがれてしまった。一つは、見るからに、ユンボなどの重機がないと土砂が取り除けないのがわかった。もう一方も根ごと流れ出した木が土砂とともに道を塞いでいた。こちらならなんとか行けそうだろう、住民の少ないところは役場も手が回らないだろう、と思い、雨の中一人で土砂を取り除き始めた。
   
 途中で区長がやってきて、二次災害が心配だから、作業をやめてくれという。そこで、作業を止めて、しばらくしてからまた始めた。土砂を取り除く道具がなくて、切れない鋸と家庭菜園用の鍬のみで再開した。半日かかって取り除いたものの、以来、2か月以上経っても両膝と股関節が痛い。
 

 痛い中、色々思いがあって、数十年ぶりにヨガをやってみた。膝と股関節が痛いので思うように体が動かせない。昔できたポーズができない。動かせないからわかった。一つのポーズの中に、たくさんのポーズが隠れている。
   
 本の写真に出ているような完成されたポーズができるならば、それに越したことはないだろうが、そこに至る中にいっぱい面白さが詰まっている。
     
インターネットでヨガのHPを検索してみた。
       
< ヨガ・ポーズは、”どれだけ体が柔らかいか”、”完成ポーズに近づく事”を競うものではく、体の歪みを矯正したり、内臓の位置を整えたり、骨格を整えたり、集中力を養ったり、ポーズ中に瞑想を味わったりする、自分の心と体をつないで、深く自分を知る時間を持つためのものです。>
     

< ヨガのポーズは、結果より過程を感じましょう。 体の柔らかい人は比較的簡単にポーズができますが、体のカタイ人はそういうわけにはいきません。
体のカタイ人がヨガのポーズを行うのに一番大切なこと
それは、そのポーズが体のどの部分が刺激されどういった効果があるのかを知り、筋肉に負担をかけないように呼吸に合わせて、反動をつけず、ゆっくりと筋肉を伸ばすことです。
完成ポーズにこだわらずその途中で得られる刺激こそ重要。
体が硬くても、ハァ・・・息を吐きながら・・・一日1ミリ・・・
少しずつ心と体を伸ばしていけば、自然と完成形に近づいていく・・・
自分にできる範囲のこと楽しむ喜びは体が柔軟になるとともに精神的にも穏やかにしていくのだと思います。>
と、紹介してあった。
    

 昔からヨガのグルはそのように教えてきたのかもしれない。私が昔ヨガに出会ったころ、世の中の風潮の反映か、頑張って、完成されたポーズを競い合うような雰囲気があって、ヨガ教室にはなじめなかった。それで、野口体操や太極拳に魅かれた。今思えば、私がグルに出会えていなかったのだと思う。