老い様は、生き様 生き様は老い様 ボディタッチ

死に様は、生き様。 生き様は、死に様、と常々思ってきたが、
老い様は、生き様と思う。
 
私の住んでいる家の近くに、かなり大きな分譲住宅地がある。
昨年のこの地方の10月、11月は、とても温かくて、
最近の年間の契約数の数倍のかずになる数十件が、短期間に契約されたと聞いた。
その契約者の全てが、都会に済む団塊の世代だという。
 
今後2,30年たったとき、その世代は、老人となる。
健康であれるとは限らない。
例えば、脳梗塞になった時、入院するとしたら、
町立の病院か、隣接市の総合病院になる。
 
入院患者のアンケートなるものでは、評判がいい、という地元紙の記事があったが、
実際に、係った人、入院した人の生の声を聞くと、
「はりぼてだ」という意見をしばしば聞く。
 
自分が実際見聞きした経験でも色々思うことはあるが、書かないことにする。
 
温かくていいところだ、と老後の棲家を手に入れたものの
この地方は、都会からやはり遠い
遠距離介護とならざるを得ない
逆に、この地方に昔から住む老人にしても、
子供達は、多くが都会に出ていて、やはり遠距離介護になったりする
 
地理的な、距離もそうだが
例え、地理的に近くに住んでいても、心理的には、遠い家族関係だったりもする
 
より力があり、より速いことがいいのだと、叱咤激励して育てた子どもが
力衰え、動作も遅い大人、老親にどういう接し方をするだろうか、
自分の子育て方針が、そのまま、自分の老後に返って来たりする
 
「楽だから」とは、どういう意味を含む言葉だろう
「あそこの施設は、施設の介護者が色々してくれる、
楽だから、あそこに任せよう」
 
「楽だから」ねえ、、、、、
 
 
歳をとり、体が不自由になってくると、
ボディタッチが、コミュニケーションの手段の中で占める割合が増えてくる
 
接骨院を始める以前に、リンパマッサージを知り
健康法というよりは、音声言語とは違ったコミュニケーション方法と捉え
何回か講座を開いてきた
 
まさに、人に触れる触れ方の中に、
その人の人生観や世界観が凝縮されていたりする
 
丁寧な触れ方、優しい触れ方、上手そうに見えて支配的な触れ方などなど
 
音声言語でコミュニケーションする時
先ず、言葉の定義をはっきりさせておくことが大切であったり
また、言葉の定義意味が、文脈に依存するということを
自覚することが大切だと思う
 
ボディタッチのコミュニケーションにも、そのまま当てはまる
 
音声言語以上に、ボディタッチに含まれる意味は、各自ばらばらで
また文脈に依存する
 
だから、全体を総動員して、コミュニケーションすることが大切だ
というより、元々、コミュニケーションは全体でするものだろう