大粒ヤマモモ

家の裏手(北側)の日陰に、苔玉を置いている。
苔玉を見に行くと、大粒のヤマモモが落ちていた。
家の裏手は、2.5メートルほどの石垣になっていて、その上に雑木林がある。
そこへ、十数年前、義父がヤマモモを植えてくれた。
しかし、今まで一度も実をつけたことがなかった。
行って見ると、ヤマモモがなっている。
剪定も何もしていなかったので、ずいぶん背が高くなっている。
家にあるはしごでは、生っている枝に届かない。
この実を食べたいがため、木の下を草刈機で刈りあらけ、
余計な枝を切り落とし、はしごをかけ、採集した。
少年の日々、今の時期になると、野山を渡り歩き、ヤマモモを食べた。
学校の帰りそのまま山に入り、実を入れるものがなくて、
ポケットに入れて、実がつぶれて、赤く染まり、
母に叱られた事もあった。
あの懐かしいヤマモモだ。