差異を生む差異

「KA☆AWOMOTTEKITEKUDASAI」
 
と言われたとしよう
しかも、☆の部分が上手く聞き取れなかった
 
「かまをもってきてください」あるいは
「かさをもってきてください」
どっちなんだろう?
 
音の差異を感じ取り、かさなのか、かまなのかをはんだんする
 
音の差異だけで、差異を読み取るわけではない
 
傘なのか、釜なのか、あるいは鎌なのか?
 
「明日晴れたら、KA☆Aをもってきてください」
 
前後の文章で、差異が読み取れたりする
(これも差異を生む差異か?)
 
更に、その場が、地域社会での道掃除の会合の場であったら
「明日晴れたら、鎌を持ってきてください」
と、その場のシチュエーションで判断するだろう
  
 
昨日ベイトソンの「精神の生態学」を読んだ
 
<心理学では、関係という抽象物がメッセージで記述できる何かであるかのように語られることが多い。「依存」とか「敵意」とか「愛情」とかいう、何らかの実体的なものがあって、それをメッセージが”表現”するというふうに。この認識論は逆立ちしている。関係がメッセージをつくるのではなく、メッセージが関係をつくるのだ。交換されるメッセージが結びあっていく、そのコンビネーション・パターンのあるものを、言語的コードによって記述したものが、たとえば「依存」であるにすぎないわけである。>
     
記号論、論理階型の理解は必須だなあと思う