阿弥陀堂だより 汝それを問うなかれ

k1s2007-10-08

汝、それを問うなかれ
もし問うならば、いま自分にできることは何かを問え

  
昨夜、前々からぜひ観たいと思っていた、「阿弥陀堂だより」を鑑賞した
 
自分の中には、自分を価値ある人にしたいという思いも、確かにある
その価値とは、世間がどういおうと、自分が自分に認める価値でもあるし
世間一般から認められる価値も含む
 
その思いの根源をたどっていけば「生きていたい」からだろう
 
理想、目標、目的を定め、それに向かって努力を続けてきた
あるときには、満足感を味わい、あるときには優劣感を味わってきた
 
時には自問した
こんなことにどのような価値がある?
私にはどのような価値がある?
 
映画を観ていて、それは問うてはならない問いだと思った
 
夜中に見ていたので、映像の中の鳥の声や、風、せせらぎの音に交じって
現実の虫の声が聞こえてくる
 
我が家は、雑木林に囲まれた一軒家だから
 
映画を観ながら
「生かされて生きている」という感じがよみがえってきた
当たり前の暮らしがありがたく感じた
 
ビデオを見終わって、虫の声を聞きながら
虫が鳴いている
虫は、いきもの、生きていたものを食べて鳴いているだろう
その虫を食べる何らかのいきものがいるだろう
私もまた、生命あるもの、あったものを食べて、今日を生きている
私を食べるのは何なのだろう?
 
などと思っていた