存在と時間

地球の歴史は、46億年といわれている
46億年を、460mの道に例えると
1万年が1mmとなる
だから、約200年前の産業革命は、ほんの100分の2ミリ前の出来事だ。
10年が1000分の1ミリに相当するから、50年は1000分の5ミリ。
ヒトの一生は、微々たるともいえないほどの、微々たるものになる
 
だがしかし、その微々たる人間が、宇宙について語る
確かに、母の子宮から出てきた日を、私の誕生日とは言うが、
私の命の種はそれ以前からあった
微々たる命のつながりを遡れば、地球の誕生、宇宙の誕生まで行き着く
 
私の一呼吸は、46億年の歴史を背負った一呼吸だ
そもそも、46億年前には、地球にはさほど酸素はなかったといわれている
私の血液の中で、酸素を運ぶ赤血球・ヘモグロビン
そのヘモグロビンの中心にあるのが「鉄」
 
この鉄は、どこかの恒星が、最後に超新星となって、大爆発し、その時生まれ
宇宙を漂っていた塵だろう
 
パソコンも、この手も、脳みそも、団子虫も、今存在するもの全て、
46億年あるいは宇宙の始まり依頼の歴史を背負っている
 
何年か先かは分からないが、「私」「私の手」「私の脳みそ」は崩壊するだろう
そうして、命は続いてきた
 
シバは世界を創る シバは世界を破壊する
他の神々が尋ねる どうして、せっかく創ったものを、壊してしまうのか、と。
シバは答えず、踊る。ダンシング・シバ
 
私も、46億年の歴史を感じながら、今ここで、私の踊りを踊るだけ

ゆったりとおどりましょうよ