2019年お正月は寅さんを語る会

 今日の朝目覚めた時、あなたは、布団の中で一番に何を思ったでしょう? 何語を使って、どのようなことを考えましたか? おそらく、「母語・日本語」だったと思います。
 
 何を言いたいのかというと、自由意思で、新鮮なことを考えるよりも、私たちは習慣や条件反射、過去の記憶や思い込みで生きてしまうことが多いということです。朝、私たちは、その日一日の「脚本」を書きます。そこには、「みえない文脈」があります。起きだして、ヒトに出会うことで、脚本を書き直していきます。「生業・なりわい」とは、五穀が生(な)るように努めることをいいます。脚本を書き直すにしても、世界に実りをもたらす一日・人生にしたいものです。


〇一緒に「人生の悲喜こもごも」を「付けあって」、「座」の芸術を育てましょう。

 現代人が親しんでいる「俳句」は、連歌の「発句」が独立発達したものです。連歌とは、和歌から生まれた詩歌のひとつです。五七五の「発句」に、七七の「脇句」を付けて、長短の句を交互に付けて、調和のあるドラマが展開するような和歌を連作します。そこには、一種の鍛錬と感銘が生まれます。

 あなたの人生への思いを、寅さんやヒロインに託し、共同で脚本を書いてみましょう。脚本や詩歌を創ることで、みえないことが、みえないままで、みえてきます。もちろん、会話を楽しむだけでもいいですよ。ご気楽に。

 2019年1月1日 朝から始めます。お好きな時間に参加して下さい。宿泊も可能です。

 寅さんは、俳句を詠んでいました。私としては、熊野を訪れたことのある一茶や、能の「巻絹」、本宮町に伝わる異父兄妹の安珍清姫も登場させたいです。

 きぬぎぬや かすむ迄見る妹の家 小林一茶 尾道あたり

 きぬぎぬは、衣衣・後朝と書いて、共寝をして過ごした翌朝のことをいいます。妹は愛人。
   さて、あなたなら、この句に、どのような七七を付けますか?   
   (道なき故に独り行く道 k)


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